終活はいつから?何のため?生き生きと暮らし仕事する終活カウンセラーの教えをご紹介

「終活」イコール「死ぬ準備」。そう思っていませんか?でも終活は死ぬためではなく、今をよりよく生きるためのものでした。

沖縄県那覇市のウエル・カルチャースクールで8回にわたって「手帳術を使って『今』を見直す終活」講座を受講しました。講師は終活カウンセラー上級の髙江洲香織さん。髙江洲さんは終活カウンセラーのほかに会社経営、大学などで講師を務め、多方面で活躍されています。まだ幼い男の子の母親であり、実家のサポートもする多忙な毎日を過ごされていますが、「やりたいことは全部やる。今、死んでも心配も後悔もありません」と言い切ります。終活と手帳術を組み合わせ、生き生きと暮らす秘訣をご紹介します。

目次

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終活って何するの?いつやるの?何のため?

私はこれまで終活は「死ぬ準備」だと思っていました。

会社を定年退職して、第二の人生を一通り楽しんだ後に始めるもの。残される家族に迷惑をかけないように、どんな風に介護してほしいのか、延命治療について決めたり、財産分与をどんな風にしたいのかを書き残したり、お墓について考えたり―。そんなイメージを持っていました。

でも、これらは終活のごく一部。

人はいつ死ぬのか分からない。明日死んでしまうかもしれないし、50年後かもしれない。

いつ死んでも後悔のない人生を送るために、エンディングノートを書く。これも終活です。

エンディングノートの書き方、使い方

今回の講座で終活をするのに使ったのはエンディングノートと手帳。エンディングノートには財産、介護、お墓について書くコーナーもありましたが、家族に対する思いやこれまでの思い出などを書くコーナーもありました。書けるところから書いていきます。

家族と一緒におしゃべりしながら書くと、いろんなエピソードが聞けますし、家族の思いもよらなかった一面が見えそうですね。一緒にエンディングノートを書いたこともよい思い出になりそうです。自分の死後、遺しておいたエンディングノートを見ながら、家族に「お母さん、エンディングノート書きながらこんなこと言っていたな」と振り返ってもらえれば最高だと思います。

お墓や葬式、介護については集めた資料をエンディングノートに貼り付けたり、一緒にファイルしたりしておくと後々、役に立ってくれます。これなら残された家族もどこに連絡すればいいのかが分かり、助かりますね。

エンディングノートには死ぬときに後悔しないために、これからやりたいことも書いていきます。死ぬときに後悔しないためには「今」をしっかり生きる。終活は死ぬためのものではなく、よりよく生きるためのもの。終活を始めるのは早めがいい。そう思いました。

エンディングノートを書きながら、ふと思いました。「あれ? これからの目標?夢?って」…。大人になってから、子どもを持ってからそんなことは考えたことがありませんでした。

エンディングノートを書くことが自分を知るきっかけにもなります。

エンディングノートに関する注意点をもう一つ。しまう場所を決めて家族にも置き場所を教えておきましょう。恥ずかしいからとしまい込んでおくと、死後見つかるということもあるそうです。

終活に手帳を使う?手帳でやりたいことを意識してチャンスをゲット

エンディングノートを書いていると、「これにチャレンジしてみたい」「ここに行ってみたい」「久しぶりに友達に会いたいな」などやりたいことが出てきたり、やるべきことを思い出したりします。

そこで「手帳」の出番です。

例えば「友達に会いたい」と思ったら、会いたい友達に電話する、約束を取り付ける、会うという手順を踏まなくてはいけません。

手帳を広げて、いつ友達に電話をするのかをその場で決めて書き込んでしまいます。そして電話をして会う日が決まったらまた手帳に書く。

こうして「やりたいこと」を一つ一つ実現させていく。

「旅行に行きたい」と思ったら、すぐには行けなくても情報収集する時間を手帳に書き込んで確保する。「資格が取りたい」と思ったら、まずはその資格に関する情報収集の時間を確保する。「やりたい」と思ったことは意外に忘れてしまうものです。でも手帳に書いてあれば忘れない、というわけです。手帳は1日に1回は開いて今日やることをチェックし、やりたいと思ったことも書き込んでいくことが大切です。

あと、エンディングノートは年に1回くらいの割合で見直すのがおすすめです。その時に「やりたい」と思ったことを具体的に手帳に落とし込んでいく。

逆に手帳を書きながら「これはやりたい」と思う長期的な目標が見つかったら、エンディングノートに書き込んでいきます。手帳とエンディングノートを行き来して自分が何をしたいかを可視化しておきます。やりたいことが明確であれば、チャンスも捕まえやすいのです。エンディングノートと手帳を活用してやりたいことを実現させていきましょう。

手帳は「行動計画」、エンディングノートは「人生の羅針盤」として使えます。

「行動するため」に終活をしよう

終活は何のためにするのか?

家族や周りに迷惑をかけないため、だけではありません。

死ぬときに「あれもやっておけばよかった」と後悔しないためにする。

エンディングノート、手帳にやりたいことを書いていきましょう。そして行動する。終活は「行動する」きっかけになります。

終活の第一歩としてエンディングノートと手帳、使ってみませんか?

講師の髙江洲香織さんは「手帳術を使って『今』を見直す終活」講座以外にも「自分でつくる家系図」の講座も教えています。

講座についてのお問合せは 株式会社かりさら http://karisara.co.jp/ 

電話 050-5307-3121

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