
私は20代でうつになり、寛解と軽い抑うつを繰り返してきました。仕事は辞めてしまいましたが、縁があり、結婚、出産しました。私もうつで結婚、出産できるのか不安でしたし、長年飲んでいた薬の影響を心配しました。
私の場合、というただし書きはつきますが、参考にしてもらえればと思います。
目次
まずは主治医に相談を。私は薬はやめました
妊娠に気付いたのは、うつの治療中でした。その頃、私は会社を休職し睡眠剤と漢方薬を飲んでいました。彼(現在は夫)と「結婚して、子どもが欲しいね」という状況だったので、主治医に近い将来には、子どもが欲しいという希望を伝え、抗うつ剤ではなく漢方薬を処方してもらっていました。ただ、眠れないという状態だったので、睡眠薬は飲んでいました。
生理が遅れていることに気付いた時点で睡眠薬、漢方薬の両方を飲むのをやめました。自分の判断でやめてしまったのですが、主治医に相談した方が良かったかもしれません。幸いなことに、その次の診察で主治医に相談すると「薬はやめましょう」ということになりました。
おそらく、私の場合はうつの症状が軽く、仕事を休めるということもありそのような判断になったのだろうと思います。
薬をやめた上に、つわりも辛そうな私の状況を見て、安定期に入るまで会社を休めるよう、診断書を書いてくれました。
その後も出産まで定期的に通院していました。
産婦人科医にも相談しました
私が出産したのは、総合病院でした。精神科、心療内科の診察はしていない病院でしたが、うつの治療中で心療内科にかかっていることを話しました。特に驚かれることもなく、受け入れてもらえましたし、普通に接してもらいました。気力・体力は必要だし、つわりにもいいからと滋養強壮の妊婦でも使える漢方を処方してもらえました。
家から近く、評判がいいからという理由で選んだ病院でしたが、先生に「心配しなくていいですよ」と言ってもらえ、安心したのを今でも覚えています。
妊娠7、8か月ごろ、貧血になってしまい、体も精神的にもしんどく、抑うつの悪化を心配したこともありました。産婦人科で鉄剤を出してもらい、心療内科でも相談すると、貧血が良くなれば落ち着くだろう、と言われました。実際、そうなったので心療内科、産婦人科の両方の先生にみてもらってよかったと思います。
パートナー、家族にも頼ろう
夫は結婚する前から私がうつをやったことがあることを知っていましたし、母親にも、しばらくは里帰りさせて欲しい、とお願いしました。妊娠中も車で一時間位のところに住んでるので、週末は帰って、ご飯を作ってもらってました。
幸いなことに、妊娠の経過は順調で産休に入ってからは気分もよく過ごせました。
出産後は2か月ほど実家で過ごしました。夫もほぼ毎日、実家に通ってくれました。産後で体もきつかったのですが、食事や洗濯など娘の世話以外は母がやってくれました。
家に戻ってからは、家事もしながらで大変でしたが、娘は夜寝てくれる子で、授乳のリズムも整ってきていたので何とかなりました。夫もたまには掃除をしてくれましたし、「一人で出ておいで」と2時間ほどは娘をみてくれ、息抜きもしていました。
産後うつの心配もしたのですが、大丈夫でした。育休中は再燃もなく過ごせました。
どんな人でも赤ちゃんの世話をするのは大変です。妊娠中も遠慮せず、周りを頼ってください。職場の子育て中の先輩方からも「使えるものは何でも使え」とアドバイスをもらいましたがその通りです。子育ては一人で抱え込まないことが大事です。
娘は元気に育っています
薬の影響を心配しましたが、娘は元気に生まれてきてくれました。そして、元気に育っています。素直な優しい子です。まあ、これからどうなるかは分かりませんが。
うつになっても、結婚はできましたし、子育ても何とかなってます。治療中に妊娠した場合、妊娠を希望する場合もまずは主治医、パートナーに相談することが大事です。
私の経験談が誰かの役に立てれば嬉しいです。